館山の旅のレシートがふるさと納税の返礼品に 後納型「あとふる」を館山市が導入

千葉県館山市で、旅行中に市内の宿泊・飲食・体験などの施設で受け取ったレシートを、後からふるさと納税の返礼品に変えられる仕組みが導入されます。株式会社電算と館山市は、地域での消費を起点にした後納型ふるさと納税サービス「あとふる」の導入で合意しました。両者は今後、同市での本格運用を共同で進めることを決定しています。

市内の宿泊・飲食・体験施設で利用可能に
今回の合意により、館山市内にある複数の登録施設で「あとふる」を使ったふるさと納税ができるようになります。対象となるのは、宿泊、飲食、体験などの施設です。
取り組みを進めるのは、東京都中央区に本社を置く株式会社電算(代表取締役社長:河野 純)と館山市(市長:森 正一)です。サービスの運営は、dsnあとふる株式会社(代表取締役社長:伊藤 毅)が担っています。
「後納型」の仕組み
「あとふる」では、旅先での宿泊・飲食・体験で受け取ったレシートを、後からふるさと納税の返礼品に変えられます。寄付額の約3割に相当する返礼品を指定し、その差額分を後から寄付する点が「後納型」と呼ばれるゆえんです。
寄付額は伸びる一方、体験型の返礼品が課題に
館山市のふるさと納税の寄付受入額は、2023年度(令和5年度)の約3.7億円から、2024年度(令和6年度)には約6.2億円へと約1.7倍に増えました。2025年度(令和7年度)も前年度比17.2%増の約7.3億円となり、着実に伸びています。
返礼品では宿泊・観光券が人気を集めており、現地を訪れることへの寄付者の関心も高くなっています。その一方で、現地で楽しめる体験型の返礼品はまだ多くありません。返礼品を提供する事業者側の手間が多いことも、課題として挙げられていました。
「訪れて過ごすこと」そのものを返礼品に
「都心から一番近い癒し系リゾート」を掲げる館山市には、関東近郊から多くの観光客が訪れており、来訪者数・宿泊者数ともに増加傾向にあります。温暖な気候のもと、「鏡ケ浦」と呼ばれる穏やかな海に囲まれた宿で過ごす時間や、地元の新鮮な海の幸・山の幸を味わう食事など、同市の魅力の多くは実際に足を運んではじめて体感できるものです。
市は、訪れて過ごすこと自体が返礼品になる「あとふる」の仕組みが、自ら推進している体験型返礼品と相性がよいと判断し、導入を決めました。
気軽に何度でも訪れやすいことは、館山市にとって大きな強みです。旅の後に手軽に寄付できる「あとふる」を次回以降の来訪のきっかけとし、一度きりの観光で終わらない関係を築くことで、関係人口の拡大を目指すとしています。
出典:株式会社電算










